トコろん×darumare×狭山茶

一枚一枚手描きで仕上げるトコろんクッキー

子どもから大人まで幅広い年代にファンをもつ、所沢市のイメージマスコット「トコろん」。アイシングクッキーに定評がある「darumare（ダルマーレ）」が、食べるのがもったいないほどかわいいクッキーに仕上げます。「丸くてやさしい色のトコろんは、クッキーにしてもかわいいですね」と、パティシエの加藤薫さん。見た目はもちろん、味の方も気になります。
まわりの後押しでお店をスタート

かつては所沢の洋菓子店にも勤務していたという、10年以上のパティシエ歴をもつ加藤さん。レストランやベーカリー、カフェなどに勤め、子育てのために一時職を離れます。その間、趣味で友人たちにふるまっていたお菓子が評判を呼び、次々にオーダーが入るように。「およそ7年前、知人の店がキッチンを提供してくれることになり、まわりの後押しもあって、本格的にお菓子づくりを再開しました」。

ダルマーレinstagram
https://www.instagram.com/darumare0522/
コンセプトは「想いをお菓子に」

「そのお菓子を食べると、なつかしい思い出がよみがえるってことあるでしょ。そういう心に残るお菓子をつくっていきたいですね。バースデーケーキの注文を受けることもありますが、特別な日の思い出を味とともに記憶に残せたらと思います」。現在は、製造販売だけでなく、シュガーアーティストとともにキッズパティシエお菓子教室（不定期）も開催しています。
イベント出店や店頭販売で大忙しの日々

府中市と武蔵野市にある２つの作業場を行き来しながら、カフェや雑貨店などにお菓子を委託販売。百貨店やマルシェなどのイベント出店も多く、大忙しの日々です。武蔵野市にある「シェアキッチン8K（ハチケイ）」では、毎週木曜日に季節の洋菓子を店頭販売しています。

シェアキッチン8Kホームページ
http://8k-sharekitchen.com/
多くの人に愛されるマスコット「トコろん」

トコろんのモチーフは、所沢市の鳥「ひばり」。日本航空発祥の地にちなみ、頭には、プロペラ機のプロペラをつけています。首に巻いた緑色のスカーフは、特産品「狭山茶」をイメージ。市制施行60周年記念事業の一環として、およそ7年前に誕生しました。
「甘すぎず、やわらかくて、おいしいですっ笑」

試作品を所沢市商業観光課でトコとんのお世話係をしている田口孔一さんに試食していただきました。田口さんは、自身もトコろんの大ファンだとか。「子供たちがトコろんに抱きつくシーンを見ると、とてもうれしくなります。よっしゃ～がんばるぞ～と、仕事への励みになっています」。アイシングクッキーははじめてだそうです。さて、お味は？「もっと甘くて固いクッキーを想像していました。思ったよりやわらかいし、うん、おいしい！」
リアルなトコろんクッキーは1日30枚限定!!

アイシングクッキーとは、粉砂糖や卵白でつくったクリームを着色して、クッキーの表面をデコレーションしたもの。今回は丸型クッキーにさまざまな表情のトコろんを忠実に描いています。1日30枚の限定販売です。
煎茶パウダーのコクをいかしたお茶のお菓子

狭山茶をつかったお菓子にも挑戦します。狭山市の老舗茶舗「宮野園」でつくられた「さやまっこ」を使用。さやまっこは、狭山茶を微粉末にした煎茶パウダーです。メレンゲクッキーやバタークッキー、パウンドケーキなど、数種類のお菓子をご用意します。

宮野園ホームページ
http://miyanoen.com/
茶匠をうならせる狭山茶クッキー

「仕事柄、お茶と名前がつくお菓子はたくさん食べますが、お茶の味がするお菓子って案外少ないんです。色と香りでそれらしくしているものがほとんど。だけど、このクッキーはお茶の味がします。お茶の苦みまでいかしたお菓子はめったにないですよ。おいしい。本当においしい。驚きました」。宮野園の茶匠・宮野圭司さんの感想です。なによりも満面の笑みがおいしさを表していました。
【番外編】こちらもぜひ寄ってみてね「トコろん展」

11月3日はトコろんの誕生日。10月27日（金）～11月5日（日）、西武所沢店から歩いて13分の場所にある「野老澤町造商店（ところざわまちづくりしょうてん）」で、「トコろん展」が開催されます。活動写真展、原画展、トコろんグッズ販売など、ファンには見逃せない内容です。町散策がてらのぞいてみてはいかがでしょうか。

野老澤町造商店ホームページ
http://www.snw.co.jp/~machizou/

（文・写真＝きびるアクション）

Creative session SAITAMA
～伝統とデザインの新しい重なり～

10月31日［火］～11月6日［月］
午前10時～午後8時
西武所沢店　
2階＝駅側正面入口特設会場