小川和紙×WABISUKE DESIGN
  • 埼玉県初のユネスコ登録。小川和紙の代表「細川紙」

    埼玉県初のユネスコ登録。小川和紙の代表「細川紙」
    埼玉県のほぼ中央にある盆地の町「小川」。東京にもっとも近い和紙の産地として、古くから知られています。およそ3年前、「細川紙」「石州半紙(せきしゅうばんし)」「本美濃紙(ほんみのうし)」がユネスコの無形文化遺産リストに登録されました。登録名は「和紙:日本の手漉き和紙の技術」。和紙そのものでなく、手すき和紙をつくる伝統技術の登録です。 「小川和紙=細川紙」と誤解されがちですが、小川はバラエティ豊かな和紙を生産していて、細川紙はそのひとつ。かねてより使用目的にあわせたオーダーメイドな紙づくりが行われています。
  • 手間のかかる手漉き和紙を継承、久保昌太郎和紙工房

    手間のかかる手漉き和紙を継承、久保昌太郎和紙工房
    伝統的な流し漉きは、楮(こうぞ)を刈り取ることにはじまり、10以上の工程を経て、ようやく完成します。 今年の夏、大正2年創業の手漉き和紙工房「紙すきの村~久保昌太郎和紙工房~」におじゃましました。 工房には、リズミカルに紙漉きをこなす女性の姿が。無駄のない動きに思わず見入ってしまいます。
  • 若き継承者、久保孝正さん

    若き継承者、久保孝正さん
    5代目にあたる久保孝正(くぼ たかまさ)さんは、「働くということは、こういうこと(和紙作り)」と、跡を継ぐことに 戸惑いはなかったといいます。「和紙は、使う人が好きに使ってくれたらそれでいい。紙の良し悪しは、作り手でなく、使う人が決めるものですから」。 工房には100種類ほどの和紙があるそう。「その作品(商品)にとってどの紙が最適なのか、どの紙だと最高の表現ができるのか、を考えます。だって紙屋ですから」。静かな口調のなかにとても熱い想いを感じました。

    久保昌太郎和紙工房ホームページ
    http://kamisukinomura.web.fc2.com/index.htm
  • 私なりの方法で小川和紙の魅力を広めたい

    私なりの方法で小川和紙の魅力を広めたい
    小川和紙に並々ならぬ愛情をもつWABISUKE DESIGNのあらいしのぶさん。生まれは埼玉県寄居町で、小川町とは隣どうし。数年前、久保さんの工房で和紙作りを体験し、あまりの手間のかかりように衝撃を受けたといいます。「職人にはなれないけれど、和紙を使う者として小川の産業を支えられたらと思うんです。ものづくりを通して、職人さんたちを応援したい」。
    ときどきボランティアで和紙作りを手伝い、雑貨を制作・販売しながら、あらいさんは活動を続けています。

    WABISUKE DESIGNホームページ
    http://www.wabisuke-design.com/
  • 和紙のフリーペーパー『OGAWA通信』

    和紙のフリーペーパー『OGAWA通信』
    『OGAWA通信』とは、あらいさんが自費制作するフリーペーパー。出店の際、お客様にプレゼントしたり、小川町の観光案内所に設置したりして、町のPRにも積極的です。本業がグラフィックデザイナーだけあって、内容もレイアウトもハイクオリティ!!
  • ブローチやアクセサリーなど立体的な作品に注目

    ブローチやアクセサリーなど立体的な作品に注目
    WABISUKE DESIGNのラインナップは、熨斗紙やブックカバー、ポチ袋など文具がメイン。機械生産ではなく、一枚一枚手作業で加工しています。注目は和紙でつくったアクセサリー。ブローチやかんざしなど、立体的な作品が並びます。どれもとても軽く繊細ですが、耐久性もあって長く楽しめるのも魅力。パッケージもすべてお手製。ぜひ手にとってご覧ください。
  • 悠久の年月を経た日本の伝統色

    悠久の年月を経た日本の伝統色
    久保昌太郎和紙工房に保管されている染紙見本帳を見せていただきました。長い歴史を吸い込んだ、手垢まみれの古いノート。中には、細かくメモされた染料の種類やグラム数、そして見本紙がはさみこまれています。日本の伝統色を目の前にして、「和紙ってかっこいいな」とあらためて思ったひとときでした。
  • 創作意欲を刺激する和色の世界

    創作意欲を刺激する和色の世界
    久保昌太郎和紙工房から歩いて5分の場所に直営の売店があります。ここでは、さまざまな種類の和紙が一枚から購入可能。また、ハガキ、封筒、しおり、財布など、和紙を加工した民芸品が手に入ります。
  • 都心から小川まで、電車で1時間と少し

    都心から小川まで、電車で1時間と少し
    「緑がある。川がある。そして、東京にも出やすい。小川はとても住みやすいところです。出る人も多いけれど、入ってくる人も多いんです」と、久保さん。継承者不足で頭を抱える工芸品の産地が多いなか、小川には和紙や町に魅せられた若者たちが多くやってくるのだとか。のどかなだけじゃない、小川の底力。若い世代ほどその魅力を感じとっているのかも知れません。

    Creative session SAITAMA
    ~伝統とデザインの新しい重なり~

    10月31日[火]~11月6日[月]
    午前10時~午後8時
    西武所沢店 
    2階=駅側正面入口特設会場

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